「いやーもう。今日は俺、嬉しくって!」
翼と一緒にブリーフィングをしながら、機長の伊沢はデレデレと頬を緩める。
二人でこれから新千歳往復を飛ばすのだが、チーフパーサー昇格訓練の一環として、美羽がコックピットのオブザーバーシートに座って操縦を見学するのだ。
「キャプテン、フライトバッグをお忘れですよ」
「おお、俺としたことが。サンキュー、翼」
オフィスを出る時も浮き足立っている伊沢に、これはいつも以上に慎重にならないと、と翼は気を引きしめた。
シップに乗り込むと、美羽が近づいて来てお辞儀をする。
「本日、コックピットを見学させていただきます。よろしくお願いいたします」
伊沢は咳払いをしたあと、妙に低い声で頷いた。
「こちらこそ、よろしく。分からないことがあれば、なんでも聞きたまえ」
「はい。佐倉さんも、よろしくお願いします」
翼は仕事モードで「こちらこそ」と、短く答えた。
翼と一緒にブリーフィングをしながら、機長の伊沢はデレデレと頬を緩める。
二人でこれから新千歳往復を飛ばすのだが、チーフパーサー昇格訓練の一環として、美羽がコックピットのオブザーバーシートに座って操縦を見学するのだ。
「キャプテン、フライトバッグをお忘れですよ」
「おお、俺としたことが。サンキュー、翼」
オフィスを出る時も浮き足立っている伊沢に、これはいつも以上に慎重にならないと、と翼は気を引きしめた。
シップに乗り込むと、美羽が近づいて来てお辞儀をする。
「本日、コックピットを見学させていただきます。よろしくお願いいたします」
伊沢は咳払いをしたあと、妙に低い声で頷いた。
「こちらこそ、よろしく。分からないことがあれば、なんでも聞きたまえ」
「はい。佐倉さんも、よろしくお願いします」
翼は仕事モードで「こちらこそ」と、短く答えた。



