Good day ! 5

やがて翼と舞、翔一と美羽は、国内線だけでなく国際線にも乗務するようになった。

上手くいかずに落ち込んだ時は励まし合い、いいことがあった時は喜び合う。

フライトで疲れて帰ってきても「お帰り!」と笑顔で迎えてくれ、美味しい食事をふるまってくれる。

仕事中は常に気を張っているが、マンションに帰ればなんでも話せる相手がいることは、四人にとってなによりの支えだった。

「国際線ってさ、当たり前だけど外国人のお客様が多くて。英語でオーダー聞いたあと、隣の席の日本人に話しかける時、カタコトになっちゃうの。『オキャクサマハ、イカガデスカー?』みたいに」

美羽の言葉に、他の三人は笑い出す。

「大変だね、CAさんって」
「うん、ミールサービスの時は特にね。それに体調不良になるお客様が多いのもびっくり。気圧の関係で貧血起こしたり、意識がなくなったり。『お客様の中にお医者様はいらっしゃいますか?』っていうドクターコールは、ドラマの中だけかと思ってた」
「ああ、それは私も思う。割と頻繁にあるよね」

翼と翔一も、うんうんと頷いた。

「そうやってCAさん達がキャビンを守ってくれてるから、俺達パイロットは操縦に集中出来るんだ。頭が上がらないよ」
「えー、やだ。ほんとに? 嬉しい」

そう言って美羽は両手を頬に当てて笑顔になる。

「CAになって3年ちょっとしたら、チーフパーサー資格の訓練が始まるんだ。今はそれを目指してがんばる!」
「美羽がチーフかあ、すごいね。応援してる」
「うん!」

そして翼と舞が26歳10か月になった8月の末。

いよいよ美羽のチーフ昇格訓練が始まった。