最後はつい染みついたセリフを言ってしまったが、またしてもキャビンから大きな拍手の音が聞こえてきた。
「でかした、翼。ごほうびに柏餅買ってやるぞ」
「いえ、お気持ちだけで」
「鯉のぼりもほしいのか? スティックの中にチョコボールが入ってるやつ」
「結構です」
「翼、あれ好きだったもんなあ」
「何年前の話ですか? それよりキャプテン、そろそろランディングブリーフィングをお願いします」
無事に小松空港に着陸し、乗客がパッセンジャーボーディングブリッジを渡り始める。
と、誰もがコックピットを振り返り、嬉しそうに笑顔で手を振ってきた。
「おお、皆様ありがとうございます。おかげさまで息子はこんなに大きくなりました」
「キャプテン、お知り合いですか?」
「ああ、もはや皆ビッグファミリー」
「……とにかく、落胆されなくて良かったですね」
二人で手を振り返しながら、最後の一人まで乗客を見送った。
「さてと。折り返し便まで時間があるから、一旦オフィスに行くか」
「はい」
「柏餅と鯉のぼりを買わないとな。売ってるかな、かざぐるまがついてて、ふーって息を吹きかけたら回るやつ」
「…………」
二人でフライトバッグを持ち、コックピットを出る。
するとCA達が集まって来た。
「大和キャプテン、翼コーパイ、お疲れ様でした。いやー、とにかく無事に終わってホッとしました。皆様、PAにうっとり聞き入っていらっしゃいましたよ。そしてこれが、はい! こどもの日フライト搭乗証明書です」
「はあ、これが……」
チーフパーサーに差し出されたのは、鯉のぼりのイラスト入りの和柄の証明書だった。
「なんだかしみじみしますよねえ。大和キャプテンのあとを追って、こんなにも立派に翼コーパイが大きくなったなんて」
チーフパーサーの言葉を聞きながら、2つ並んだサインを見つめ、大和も翼も感慨深くなる。
(宝物にしよう)
二人とも心の中でそう思い、大切にフライトバッグにしまった。
「でかした、翼。ごほうびに柏餅買ってやるぞ」
「いえ、お気持ちだけで」
「鯉のぼりもほしいのか? スティックの中にチョコボールが入ってるやつ」
「結構です」
「翼、あれ好きだったもんなあ」
「何年前の話ですか? それよりキャプテン、そろそろランディングブリーフィングをお願いします」
無事に小松空港に着陸し、乗客がパッセンジャーボーディングブリッジを渡り始める。
と、誰もがコックピットを振り返り、嬉しそうに笑顔で手を振ってきた。
「おお、皆様ありがとうございます。おかげさまで息子はこんなに大きくなりました」
「キャプテン、お知り合いですか?」
「ああ、もはや皆ビッグファミリー」
「……とにかく、落胆されなくて良かったですね」
二人で手を振り返しながら、最後の一人まで乗客を見送った。
「さてと。折り返し便まで時間があるから、一旦オフィスに行くか」
「はい」
「柏餅と鯉のぼりを買わないとな。売ってるかな、かざぐるまがついてて、ふーって息を吹きかけたら回るやつ」
「…………」
二人でフライトバッグを持ち、コックピットを出る。
するとCA達が集まって来た。
「大和キャプテン、翼コーパイ、お疲れ様でした。いやー、とにかく無事に終わってホッとしました。皆様、PAにうっとり聞き入っていらっしゃいましたよ。そしてこれが、はい! こどもの日フライト搭乗証明書です」
「はあ、これが……」
チーフパーサーに差し出されたのは、鯉のぼりのイラスト入りの和柄の証明書だった。
「なんだかしみじみしますよねえ。大和キャプテンのあとを追って、こんなにも立派に翼コーパイが大きくなったなんて」
チーフパーサーの言葉を聞きながら、2つ並んだサインを見つめ、大和も翼も感慨深くなる。
(宝物にしよう)
二人とも心の中でそう思い、大切にフライトバッグにしまった。



