巡航に入ると、舞はホッと息をつく。
(不思議な感覚。すごく安心する)
副操縦士になってからまだ日も浅く、毎回フライトでは緊張してばかりいる。
だが今は大きな安心感に包まれ、なにがあっても大丈夫だと思えた。
それはもちろん、隣に母がいてくれるからだ。
(それにさすがはお母さん。無駄な動きが一切なくて、とってもスムーズな操縦)
上昇も胃が浮くような感覚はなく、スーッと機首が空に引き上げられるようだった。
(今日はたくさん勉強させてもらおう)
そう思っていると、ふいに恵真が口を開いた。
「では、PAを入れてください」
は!?と、舞は思わず声を上ずらせる。
「わ、私が、でしょうか?」
「ええ、そうです」
「ですが、あの、ここはキャプテンから入れていただいた方がよろしいかと……」
「あら? それはコーパイからキャプテンへのアサーションですか?」
うぐっ、と舞は言葉を詰まらせた。
「いえ、とんでもない。それでは謹んで入れさせていただきます」
「はい、よろしくお願いします」
一気に緊張が高まる。
だが機内アナウンスも、乗客に安心感を与える為のパイロットの大事な業務だ。
きちんとこなせるようにならなければ。
それに今、気持ちにゆとりがある状態で出来るのはチャンスだった。
そう自分に言い聞かせ、舞は意を決してMICボタンを押した。
(不思議な感覚。すごく安心する)
副操縦士になってからまだ日も浅く、毎回フライトでは緊張してばかりいる。
だが今は大きな安心感に包まれ、なにがあっても大丈夫だと思えた。
それはもちろん、隣に母がいてくれるからだ。
(それにさすがはお母さん。無駄な動きが一切なくて、とってもスムーズな操縦)
上昇も胃が浮くような感覚はなく、スーッと機首が空に引き上げられるようだった。
(今日はたくさん勉強させてもらおう)
そう思っていると、ふいに恵真が口を開いた。
「では、PAを入れてください」
は!?と、舞は思わず声を上ずらせる。
「わ、私が、でしょうか?」
「ええ、そうです」
「ですが、あの、ここはキャプテンから入れていただいた方がよろしいかと……」
「あら? それはコーパイからキャプテンへのアサーションですか?」
うぐっ、と舞は言葉を詰まらせた。
「いえ、とんでもない。それでは謹んで入れさせていただきます」
「はい、よろしくお願いします」
一気に緊張が高まる。
だが機内アナウンスも、乗客に安心感を与える為のパイロットの大事な業務だ。
きちんとこなせるようにならなければ。
それに今、気持ちにゆとりがある状態で出来るのはチャンスだった。
そう自分に言い聞かせ、舞は意を決してMICボタンを押した。



