Good day ! 5

「えっ、ちょっと待って。どういうこと?」

マンションで夕食を作っていた舞は、スマートフォンを片手に固まる。

「どうかしたの? 舞」

キッチンに並んで立つ美羽が、不思議そうに尋ねた。

「うん、お母さんからのメッセージなんだけど。3月3日にひなまつりフライトっていうのをやるらしく、それをお母さんと私で担当するんだって」
「ええー!?」

美羽だけでなく、夕食を一緒に食べようと部屋に来ていた翔一と翼も驚きの声を上げる。

「ひなまつりフライト?」
「そう。ひなまつりにちなんで、その便のクルーは全員女性なんだって」
「そうなんだ。……って、待って! 私もアサインされてる!」

タブレットでシフトを確認した美羽が言い、またしても皆で驚いた。

「すげー、なんか楽しそう。俺も乗務にならないかなー?」
「クルーは全員女性だってば」
「そうそう。だから俺も……」
「アホー!」

翔一と翼のやり取りの横で、舞は美羽と顔を見合わせる。

「なんだか、実感湧かないけど」
「うん。でもなんか、楽しみだね。舞と飛べるなんて。それに舞! 初めての親子フライトじゃない?」
「あ、そう言えば、確かに」
「わあ、すごい! お客様、喜ぶだろうなあ」
「うっ、プレッシャーが……。だってまだ私、コーパイになったばかりだよ?」
「大丈夫! なんたって舞のお母さんがキャプテンなんだもん。最強だよ」
「それはそうだね。すごく心強い」

舞にもようやく笑顔が浮かぶ。

「私、がんばる! お母さんと一緒に飛ぶのは夢だったもん。こんなに早く叶うなんて」
「うんうん! 私も舞と飛ぶのが夢だったんだ。がんばろうね!」
「うん!」

二人で手を取り合って頷いた。