Good day ! 5

月日は流れ、翼と舞と翔一は25歳2か月で、晴れて日本ウイング航空の副操縦士となった。

三人は、現在運航乗員部の部長である野中から辞令を受け取る。

「おめでとう!」

そう言って笑いかけた野中の目には、涙が滲んでいた。

「あんなに小さかった三人が、こんなに立派になって。うううっ……」

どうやら生後間もない赤ちゃんの頃から、走馬灯のように三人の成長を思い出しているらしい。

三人は苦笑いしつつ、辞令を手に川原に記念撮影される。

そして案の定、川原はすぐさまSNSに記事を掲載した。

『日本ウイング航空に、新たな副操縦士が三名誕生しました!
三人とも、父や母の背中を追いかけた2世パイロット。
想いをしっかりと受け継ぎ、大空へと羽ばたきます。
皆様と機内でご一緒出来ますことを、心よりお待ちしております』

顔写真だけで、名前は伏せてある。

だがお客様の反応は……

『おお、三人ともかっこいいし可愛い!』
『真ん中の女の子と右隣の男の子、兄妹なんじゃない? お顔がそっくり!』
『ほんとだ。え、待って。誰かに似てる。2世パイロット、父や母の背中を追いかけたってことは……』
『佐倉ファミリー!』

わあっ!と、一気にコメント欄は盛り上がった。

『え、ほんとに? 佐倉夫妻のお子さん、パイロットになったの?』
『絶対そうだよ。もう、そうとしか思えない。男の子は大和キャプテンで、女の子は恵真キャプテンにそっくりだもん』
『JWAさーん! なにか、なにか企画をー!』
『なんでもいいから、お願いしまーす!』

これは黙って見過ごせないと、川原はコメントを見ながら思案した。