Good day ! 5

夜、マンションに帰って来た大和に、恵真は川原の話を伝える。

「ん? それってつまり、俺と恵真で那覇往復飛ばすってこと?」
「そうみだいです。早速スケチェンされてて……、ほら」

恵真は会社支給のタブレットで、変更されたシフトを大和に見せた。

3月1日から1泊で那覇ステイ。

往路の使用機材はB787、復路はB777となっていた。

大和も自分のタブレットを確認する。

「え、俺もだ。いつの間に?」
「早いですよね、こういう時の川原さんって。でも今すぐ売り出したとしても、1か月足らずですよ? 予約入るんでしょうか」
「そうだよな。春休みでもないし、那覇に1泊しかしないし。売れ行きさっぱりかもよ?」
「ですよね。なんだか責任感じちゃう」

だが次にオフィスで会うと、川原は嬉しそうに恵真に駆け寄ってきた。

「藤崎さーん、即日完売よ! しかも定価で」
「ええー!? 本当に?」
「そうなの。ちょうど1年前にフルムーンフライトをやって、フライトシリーズは終わってしまったんだって諦めてたところにこの企画! って、お客様もSNSで大賑わいよ。リピーターはもちろん、念願叶ってやっとお二人の便に乗れるって方や、78と77の両方でお二人の便に乗れるなんてって飛行機マニアの方も。あー、なんだか私もわくわくしちゃうわ。さ! 搭乗証明書作らなきゃ」

ウキウキと去っていく川原を、恵真は呆然と見送った。