町の中心部へ向かうと、
瓦礫撤去の指揮を執るデクラン、
被災者に毛布を配るファティマの姿があった。
泥まみれのファティマが駆け寄る。
「ルチア!まぁどうして……こんなところに!」
「ベリル姉さんが……帰ってきてないってカラム義兄さんが……!」
ファティマの顔も厳しいものに変わる。
「えぇ、聞いたわ。アリアンヌは無事よ。でも……セレナのいるエスメリアも壊滅状態で……まだ連絡が取れないの」
「そんな……そんなの……」
絶望に押しつぶされそうになるルチア。
その肩を、後ろから確かな力が包む。
「姉上、あなたが無事で良かった。」
ビンセントはゆっくりルチアの背に手を置き、
周囲に雷鳴のように声を飛ばす。
「第一・第二救助隊は海岸へ再配置!
漂流物の捜索を急がせろ!
重傷者は我が軍の医療班へ引き渡せ!」
部下たちは一斉に動き出す。
ルチアは涙で霞む視界の中、
ビンセントを見上げた。
「……ビンセント……私……どうしたら……」
ビンセントはひざまずき、
彼女の両手を包み込んだ。
「泣くな。必ず見つける。
お前の大切な人は、俺の大切な人でもある」
その一言で、
ルチアは胸の奥がひゅうっと音を立てて震えた。
──この人は、本気で私の家族まで救おうとしてくれている。彼は皇帝である前に、“私の味方”でいてくれるんだ。
そんな弟の力強い言葉に
ファティマも優しい眼差しを向けていた。
瓦礫撤去の指揮を執るデクラン、
被災者に毛布を配るファティマの姿があった。
泥まみれのファティマが駆け寄る。
「ルチア!まぁどうして……こんなところに!」
「ベリル姉さんが……帰ってきてないってカラム義兄さんが……!」
ファティマの顔も厳しいものに変わる。
「えぇ、聞いたわ。アリアンヌは無事よ。でも……セレナのいるエスメリアも壊滅状態で……まだ連絡が取れないの」
「そんな……そんなの……」
絶望に押しつぶされそうになるルチア。
その肩を、後ろから確かな力が包む。
「姉上、あなたが無事で良かった。」
ビンセントはゆっくりルチアの背に手を置き、
周囲に雷鳴のように声を飛ばす。
「第一・第二救助隊は海岸へ再配置!
漂流物の捜索を急がせろ!
重傷者は我が軍の医療班へ引き渡せ!」
部下たちは一斉に動き出す。
ルチアは涙で霞む視界の中、
ビンセントを見上げた。
「……ビンセント……私……どうしたら……」
ビンセントはひざまずき、
彼女の両手を包み込んだ。
「泣くな。必ず見つける。
お前の大切な人は、俺の大切な人でもある」
その一言で、
ルチアは胸の奥がひゅうっと音を立てて震えた。
──この人は、本気で私の家族まで救おうとしてくれている。彼は皇帝である前に、“私の味方”でいてくれるんだ。
そんな弟の力強い言葉に
ファティマも優しい眼差しを向けていた。



