激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する

そして次の日。
朝日が差し込む中、
側近たちは陛下の機嫌を伺いながら
そわそわしている。

するとビンセントは、
冷ややかながらも落ち着いた声で言い放った。

「……昨日の宴だが。あれはやりすぎだ」

側近たちはぴしっと背筋を伸ばす。

「俺も浮かれていたのは認める。だが、彼女には時間が必要なんだ。
 彼女の気持ちを無視するような真似を二度とするな」

“他者の気持ち”という概念を、
ついに学び始めた皇帝。

側近たちは顔を見合わせる。
(陛下が……人として成長している!?)

一同は心の中で涙を流した。