激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する

「なんで……?なんで拒否してくれないのよ……」

部屋に戻ったルチアは頭を抱える。

(この人、本気で私と結婚したいの……?
 この帝国の皇帝様が……?私なんかを……?)

好きな人からのプロポーズは
本来なら嬉しいはずの言葉。
けれど、
その相手が皇帝となると、
同時に背負いきれない重さでもある。

自分は辺境の小国の王女。
豪華絢爛で巨大な帝国とは
生まれも文化も違いすぎる。

好きになってはいけない――
そう思えば思うほど、
ビンセントの存在が胸を熱くする。

(だって……ビンセントって……
 好きになっちゃったら終わりじゃない……)

怖い。
でも惹かれる。
逃げたいのに、心が戻ってしまう。

それが、今のルチアの“本音”だった。