激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する

ルチア側も侍女たちがニヤニヤしていた。

「お身体、大丈夫でしたか?」
「寒い山小屋で一晩……陛下がそばにいてくださって、心強かったでしょう?」

「え?いや、別に……」

「まあまあ、恥ずかしがらなくても」

(ま、待って。なんでみんな私を見る目がキラキラしてるの?え、そんなロマンティックなこと……ないから!!!)
ルチアは心の中で大混乱である。

そして、二人きりになったとき
ビンセントはルチアを見るなり、
一言。

「……昨夜のことは、皆に変な誤解をされているが……何もしていない。一応、それだけは言っておく。」

「いや、そこまで言われると逆に私が恥ずかしいんだけど!?」

「俺も恥ずかしい。」

二人同時に赤面。
こうして、
距離はまた少し近づくのであった。