激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する

ファティマとデクランは帰国し、
ルチアだけがドラゴニアに残された。

ルチアへの想いが暴走気味のビンセント。
本気で求愛してるのに、
なぜか全部空回り。

花束を贈れば、
「部屋が花で埋まってるんだけど!?」
とルチアに引かれる。

いきなり自作の詩を朗読すれば、
「ごめん…ちょっと何が言いたいのか意味が…」
と曖昧な笑顔で返される。

“サプライズ”のつもりで突然訪ねてくれば、
「やめてよ!着替え中なんだけど!!」
と本気で怒られる。

……毎日こんな調子。
側近たちの我慢は
ついに限界を迎えた。

「陛下は恋愛偏差値が低すぎます。もう見ていられません。」
「というか、完全に空振ってません?日々の言動が。」
「このままではルチア様の愛は得られませんよ。」

側近たち、勝手にデートの日程を組み、
勝手に場所も押さえ、
勝手に馬車の準備まで整えてしまった。