激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する

危険な空気を感じ、
人知れず脱出を図るルチア。

ルチアがこっそり城門へ向かうと――

「ルチア様!今日は外出許可がありません!」
「へ?いつ私が許可制になったの?」
「陛下のご命令で……」

庭に出ようとすると———
「冷えますよ!お部屋にお戻り下さい!」

図書室に向かうと———
「危険ですので私が本を持って参ります!」

どこに行くにも、何をするにも
この有様なのだ。
(誘拐されたお姫様みたいになってるんだけど!?私自由人なのに!!)

目を離したら即逃げられると
帝国が総力戦で監視体制を敷いている状態。

ルチアは軽く絶望する。
(完全に包囲されてるぅぅぅ!!)

ルチアは追い詰められて
ベッドに突っ伏しながら絶叫した。
「もう無理!圧が凄すぎる!息ができない!!」

そして妙案を閃く。
「……そうだ!ファティマが来れば!!」

ビンセントがいかにファティマを愛しているか、
それを身をもって知るルチアは確信した。
“ファティマが来ればビンセントの興味がそっちに向くはず!!”

早速机に向かい、
震える手で手紙を書き始める。