そして招待状を開く前に口が動く。
「いやいやいやいや、なんで?
だって私、帝国史は白紙で出したし。
晩餐会では令嬢にケンカ売られて言い返してたし。
離宮では気の向くままに散歩してただけだし……?」
侍従は思わず叫ぶ。
「何をなさっていようとっ!
ビンセント陛下が、陛下が!!
あなた様にだけ特別な反応を示しておられるのです!!!
どうかどうか帰らないでください!!!」
「いや知らないし!?
あんたたちの皇帝が勝手に変な反応してるだけでしょ!!」
荷物を抱えたまま
ルチアと侍従の怒涛の言い合いが始まる。
侍従は涙目で彼女の手首を掴む。
「ルチア様ぁぁぁ!! お願いです!!
あなた様だけは、どうか、どうか……!!
帰らないでください!!!」
「やめて! 私そんなに必要とされるタイプの女じゃないから!!そもそも私は皇后になる気なんて――」
侍従は半泣きでなおも食い下がる。
「それは重々承知しております!!
しかしッ!! 陛下がッ!! 陛下が――!!
あなた様の名を何度も口にされるのです!!!」
「はあぁ!? 何でよ!!」
「わ、分かりません!!!」
(侍従も限界が近い)
そしてルチアはようやく悟る。
(……あの激重シスコン皇帝、
なんで私にだけあんな反応するわけ?)
けれど――
「いいわ。そこまで必死に言うなら、もう少し付き合ってあげる。ただし 、皇后になるつもりはないから」
侍従は安堵のあまり崩れ落ちた。
「ありがとうございます……!!
帝国が救われましたぁぁぁ!!」
「いやいやいやいや、なんで?
だって私、帝国史は白紙で出したし。
晩餐会では令嬢にケンカ売られて言い返してたし。
離宮では気の向くままに散歩してただけだし……?」
侍従は思わず叫ぶ。
「何をなさっていようとっ!
ビンセント陛下が、陛下が!!
あなた様にだけ特別な反応を示しておられるのです!!!
どうかどうか帰らないでください!!!」
「いや知らないし!?
あんたたちの皇帝が勝手に変な反応してるだけでしょ!!」
荷物を抱えたまま
ルチアと侍従の怒涛の言い合いが始まる。
侍従は涙目で彼女の手首を掴む。
「ルチア様ぁぁぁ!! お願いです!!
あなた様だけは、どうか、どうか……!!
帰らないでください!!!」
「やめて! 私そんなに必要とされるタイプの女じゃないから!!そもそも私は皇后になる気なんて――」
侍従は半泣きでなおも食い下がる。
「それは重々承知しております!!
しかしッ!! 陛下がッ!! 陛下が――!!
あなた様の名を何度も口にされるのです!!!」
「はあぁ!? 何でよ!!」
「わ、分かりません!!!」
(侍従も限界が近い)
そしてルチアはようやく悟る。
(……あの激重シスコン皇帝、
なんで私にだけあんな反応するわけ?)
けれど――
「いいわ。そこまで必死に言うなら、もう少し付き合ってあげる。ただし 、皇后になるつもりはないから」
侍従は安堵のあまり崩れ落ちた。
「ありがとうございます……!!
帝国が救われましたぁぁぁ!!」



