激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する

晩餐会を終えて控室に戻った大臣たちは、
ざわざわと立ち話を始める。

大臣A
「……あの王女。格が違うな」

大臣B
「皇帝陛下も気にしておられた。陛下があれほど注意を向ける相手は初めてだ」

大臣C
「皇帝に意見できる胆力。臣下には気さくで、気品があり……皇后としての器があるのでは」

重臣
「……ルチア王女が、今のところ陛下の本命、最有力でしょう」

全員
「「「異議なし」」」

──一方、当の本人は
自身に割り当てられた客室で、

「はぁ〜……退屈だったわ。帝国料理は美味しいからそれは良かったけど。」

と、全く上の空。

だが、彼女の意思に反して
“ルチア無自覚爆速皇后ロード”は、
既に始まっていた──。