激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する

◆8 「また行きたい」と言った土地 → 翌月、別荘完成
とある地方公務の帰り道。

「この街、素敵だったな。また来たいかも。」
ルチアにとっては、
何気ないただの感想だった。

ビンセントはその夜、
建築大臣を深夜にもかかわらず
執務室に呼びつける。
「皇后が望んでいる。別荘を建てろ。最高のやつだ。」

翌月、巨大な湖畔の別荘が完成。
ビンセントにドヤ顔で
プレゼントされたルチアは叫んだ。

「えっっ!?言っただけなんだけど!!」
「愛する妻の願望は全部叶える」


「………………(こいつ…ヤバい……)」
ルチアはようやく気づいた。
思ったことを簡単に口にしてはいけないと。