激重シスコン皇帝は、勝ち気な姫に陥落する

◆6 ルチアを批判した新聞社、一夜にして消滅

帝国では言論の自由が保障されているはずだった。
皇帝に肯定的な者もいれば、
批判的な者もいる。

帝国内には保守的な新聞社もあれば、
リベラルな新聞社もあった。

帝政を批判する記事で、
「皇后は辺境の出であり──」という一文を書いた
リベラル派のとある新聞社。

翌朝、
ドラゴニア帝国から跡形もなく消えていた、
という衝撃の事件が発生した。

市民は噂する。
「あの新聞社、どこ行った?」

事情を知る役人は
思わず目が泳いでしまった。
「さぁ……元気にしてるといいですね(震え声)」