正反対な恋模様


私は彩芽に指定された席に着くと、隣の人が私をみて小さく一礼した


 「井野瀬、さん…

  橘理玖(たちばなりく)です」


橘くんは私にしか聞こえないような小さな声で挨拶をしてくれた


 「橘くん、よろしくね」


私は隣の席の橘くんのことを、元々知っていた


橘くんはあまり学校に来ていない


来たとしてもお昼休みや5限目から登校してくることが多い


私は去年、生徒会の中でも生徒指導に力を入れていたので生徒関係のことは誰よりも詳しい自信があった