「結城!?」
良かった、生きてた…
結城の姿を見た玲奈は
涙を流して喜んでいた
「亜由美のこと全て終わったよ、終わったけど… 」
「え、何?けど?」
「明日香チャンが愛優を… 」
「は!?」
思わずベッドから立ち上がろうとするが
足の筋肉が切断されていて立ち上がれない
そんな姿を見て結城は心を痛める。
「… と、言うことでそこの姉さん。悪魔を呼べるんだから悪霊を呼んだりーは、出来ないの?」
「あ、アンタ… 」
「結城の友達の千紘でーす」
見た目はそうだけど中身は千紘じゃないだろ
内心そう思いながらも結城は咳払いをする。
「悪霊の降霊術?必要な素材さえあれば出来るわよ」
「素材って!?」
「水晶」
「それだけ?」
「水晶は水晶でもちゃーんと浄化してある水晶ね、降霊術と言ってもそんな悪霊、人に乗り移らせたりは出来ないから私が出来るとしたら… そこに閉じ込めるだけ」
結城と千紘は顔を見合わせ頷く
「明日香を消す… それだけで十分。閉じ込めてくれたら俺が水晶ごと燃やしてやるよ」
「ちなみにその水晶はどうやって手に入れたら… 」
「さあ?」
結城が問いかけようとした瞬間
的外れな言葉をサラッと答える玲奈。


