千紘が呪文を唱えた後、指を鳴らした瞬間
看護士達はバタバタとその場に崩れ落ちた
「悪霊如きが俺を誰だと思っている」
「…だ、大丈夫ですか!?」
倒れた看護士達に駆け寄り生存確認をする結城
「殺してはない、操られてただけだ」
「どうしてこんな… 」
「明日香の仕業だろ?怖くて自分からは出てこれないからこのありさま… 悪魔相手に勝てると思っているのならあほでしかない、見つけたら一瞬で灰にしてやる」
千紘と居ればとりあえず安心… かな?
結城は千紘の言葉に苦笑いを浮かべる
意識を取り戻した看護士達は
操られていたこと自体覚えてないようで
首を傾げて自分の仕事に戻って行った。
「なあ結城」
「どうした?」
「悪魔を呼び出す方法があるって事は… 悪霊を呼び出す降霊術的なものもあるんじゃない?」
悪霊の降霊術
玲奈から前に聞いたことがある
「玲奈ならなんか分かるかも… 」
結城と千紘は同じ病院に入院中の
玲奈の病室に訪れることにした。


