誰!?
突然の知らない女登場に結城は固まり
千紘は何かを感じたのか女に警戒する
「あの… 猫を探してるんですけど… 」
後部座席のドアを開けた女は
猫を探してるとしか言わない。
千紘はため息を吐き
「邪魔しようとしても無駄なの分からない?」
車のバックミラー越しに女を見る
千紘の言葉を聞いて
ニヤリと笑った女は車に乗り込み
後部座席から運転席に座る結城の首に
ロープを回しもの凄い力で締め上げる
「なっ… 」
予想しなかった女の行動に
結城は完全に油断していた
『ゔっ… 』
い、息が出来な…
千紘はパチンと指を鳴らせば
女はその場で気を失う。
『あ、ありがとう… 千、紘っ… 』
「お前相当恨まれてんのな」
気を失った女を抱き上げ
後部座席から
女を引きずり降ろさせた千紘は
近くのベンチに女を横たわらせ
「運転変わるよ」
『あ、ありがとう… 』
そのまま亜由美の屋敷へ向かった。


