秘密な恋愛

​放課後の図書室。窓から差し込む夕日の
オレンジ色。

利用する生徒も他におらず、図書室には
芽依と佑陽だけ。

​「これ、芽依が作ったやつ?」

「えっと···うん··」

「へぇー···」

​どこか不機嫌そうに短く呟くと、
佑陽は残りのケーキをぱくりと口に放り込み、
芽依の隣に座る。

​「佑陽くん?」

机に片肘をつき、佑陽は至近距離からじっと芽依の顔を見つめる。

「こんなに可愛くラッピングされたお菓子。誰かにあげる予定だった?」

​その表情は、意地悪さが浮かぶ。

「誰かにって···」



「“誰”の?」

​わざとらしくその言葉だけを強調する
佑陽の瞳は、どこか拗ねたようでいて、
同時に芽依の反応を少しも逃さないという
強い視線。