秘密な恋愛

そして昼休み。
いつものように一緒にお昼ご飯を食べるものの、
2人の間には奇妙な沈黙が流れていた。

​(渡したい、でも···)

“これ以上食えない”
という朝の言葉が頭をよぎり、
芽依はバッグに手を伸ばせない。


​一方の佑陽も、
(もしかして。マジで俺の、ないのか? たまに食ってるから?)

と最悪のケースを想定し始めていた。
さすがにプライドが邪魔をして、
“俺のは?”
と直接聞くこともできない。


​昼休みなってからからずいぶん時間が経つのに
2人の空気はそわそわと落ち着かないまま。
そうこうしてるうちに
昼休み終了のチャイムが鳴り響いてしまった。


​(放課後···! 放課後なら、佑陽くん今日はお仕事お休みだし、絶対に渡そう!)


芽依は心の中で、そう固く決心した。