「はじめまして、芽依です!本日はお忙しい中、お時間をいただき本当にありがとうございます」
緊張で声が少し震えてしまう芽依。
「うん、丁寧な挨拶をありがとう。まぁ、そんなに硬くならずに。さあ、どうぞ」
父は穏やかに微笑むと、2人に席を促した。
「あの。これ、良かったらどうぞ。パウンドケーキです。好きだと聞いて焼いてきました。···お口に合えばいいんですが···」
芽依は父に、作ってきたパウンドケーキを少し震える手で差しだす。
「君の手作りか。ありがたく頂くよ」
とどこか懐かしそうに受け取る父。
事前に佑陽から事故のことや記憶が曖昧なことを聞いていたからか、父は
「体調はもう万全なのかい?」
と優しく気遣ってくれたり、運ばれてくる料理について丁寧に説明してくれたりと、終始スマートに対応してくれた。
(よかった。すごく優しくて、素敵な大人の人だ···)
「なぁ、呼ぶにしてももっと場所あっただろ。高校生をこんなとこに呼ぶなよ··」
「はは、確かにそうだな。ちょっと見栄を張りすぎてしまったかもしれない」
佑陽の不満げな言葉に、父は声を上げて快活に笑った。その気さくな様子に、芽依の心は少しずつ解きほぐされていった。
緊張で声が少し震えてしまう芽依。
「うん、丁寧な挨拶をありがとう。まぁ、そんなに硬くならずに。さあ、どうぞ」
父は穏やかに微笑むと、2人に席を促した。
「あの。これ、良かったらどうぞ。パウンドケーキです。好きだと聞いて焼いてきました。···お口に合えばいいんですが···」
芽依は父に、作ってきたパウンドケーキを少し震える手で差しだす。
「君の手作りか。ありがたく頂くよ」
とどこか懐かしそうに受け取る父。
事前に佑陽から事故のことや記憶が曖昧なことを聞いていたからか、父は
「体調はもう万全なのかい?」
と優しく気遣ってくれたり、運ばれてくる料理について丁寧に説明してくれたりと、終始スマートに対応してくれた。
(よかった。すごく優しくて、素敵な大人の人だ···)
「なぁ、呼ぶにしてももっと場所あっただろ。高校生をこんなとこに呼ぶなよ··」
「はは、確かにそうだな。ちょっと見栄を張りすぎてしまったかもしれない」
佑陽の不満げな言葉に、父は声を上げて快活に笑った。その気さくな様子に、芽依の心は少しずつ解きほぐされていった。



