佑陽は少し決まり悪そうに視線を泳がせ、
「俺の親父。ハル···が所属してる事務所の社長なんだよ」
「えっ!? 社長さん!?」
芽依は驚きのあまり、今度こそ完全にフリーズしてしまった。
「うん。でも、世間にも公表してねぇ。知ってるのは、ほんとに1部の人だけ。父親が社長とか言われるの嫌だったからさ。で。春休みの予定、親父に握られてんだけど···」
「え? それって旅行のこと?」
「そう。飯田さんから聞いたらしくてさ。『正月に彼女を会わせないなら、春休み全部に仕事ねじ込む』とか脅されて。本当に最悪なクソ親父だわ」
佑陽はソファーの背もたれにどさりと体を預け、心底めんどくさそうに溜息をついた。
「今の芽依の状況考えたら。俺としてはまだ会わせたくなかったんだけど。断ったらマジで旅行潰されそうだし」
ブツブツと文句を言う佑陽の隣で、芽依はぎゅっと自分の手を握りしめた。
驚きはしたけれど、それ以上に、佑陽が自分のことをそんなに気遣ってくれていたこと。
そして2人の旅行を必死に守ろうとしてくれていることが、嬉しくて胸が熱くなる。
「俺の親父。ハル···が所属してる事務所の社長なんだよ」
「えっ!? 社長さん!?」
芽依は驚きのあまり、今度こそ完全にフリーズしてしまった。
「うん。でも、世間にも公表してねぇ。知ってるのは、ほんとに1部の人だけ。父親が社長とか言われるの嫌だったからさ。で。春休みの予定、親父に握られてんだけど···」
「え? それって旅行のこと?」
「そう。飯田さんから聞いたらしくてさ。『正月に彼女を会わせないなら、春休み全部に仕事ねじ込む』とか脅されて。本当に最悪なクソ親父だわ」
佑陽はソファーの背もたれにどさりと体を預け、心底めんどくさそうに溜息をついた。
「今の芽依の状況考えたら。俺としてはまだ会わせたくなかったんだけど。断ったらマジで旅行潰されそうだし」
ブツブツと文句を言う佑陽の隣で、芽依はぎゅっと自分の手を握りしめた。
驚きはしたけれど、それ以上に、佑陽が自分のことをそんなに気遣ってくれていたこと。
そして2人の旅行を必死に守ろうとしてくれていることが、嬉しくて胸が熱くなる。



