秘密な恋愛

​「···まだ眠ぃ。どこ行くんだよ···」

​少し拗ねたような、子供っぽくて甘えた声。
普段の大人びて格好いい姿とのギャップに、芽依の心臓はさっきよりも何倍も激しく鐘を打ち鳴らす。

​「えっと。朝ごはん作ろうかなって思って··」

「いらない。まだこのままでいて···」

​そう言って、佑陽は芽依の腰に回した腕に
さらにぎゅっと力を込め、まるで大切な宝物を手放したくないかのように、ぴったりと身体を密着させた。


その仕草に熱くなる芽依。
芽依は先程のキスマークの事をおもいだす。


​「ねぇ、佑陽くん」

「ん〜···?」

「首のところの···」

​恥ずかしそうに消え入りそうな声で尋ねる芽依。すると、佑陽はうっすらと目を上げて、
愛おしそうに芽依の髪を優しく撫でた。

​「気づいた? 俺のって印」
​そう言って、ふと優しい笑みをみせる。