秘密な恋愛

(なにしてんだろ、私··)

ふと芽依の目から涙がこぼれた。




その時。
テーブルにおいてあったスマホが
鳴り響く。


(ママかな···)
芽依はスマホを確認すると
画面には


「佑···陽くん···」


ドクドクと早くなる鼓動。
電話にでるか躊躇してしまう。


芽依が悩んでいると
音は止まり


​(出られなかった···ううん、出なかったんだ、私)


​一度切れた画面を見つめ、
罪悪感と切なさで胸が押し潰されそうになる。


芽依がスマホをテーブルに戻そうとした、
その瞬間だった。

再びスマホが鳴り出した。

それはもちろん、佑陽からだった。



「···っ。」

芽依は悩んで
震える手で通話ボタンを押した。



「···はい」



『···やっと出た··』

どこか安心したような。
でも切ない佑陽の声。


(佑陽くん···)
その声を聞いただけで、また目が潤んでくる。