秘密な恋愛

小さな声でそう呟いた芽依の頭上で、
佑陽は

‘’はぁ··”

と、小さなため息をつき

​そして、そんな芽依を
愛おしそうに抱きしめた。

「ほんとずるいな、芽依··」
​​耳元で、少し低くなった佑陽の声が響く。

(ちゃんと覚えてる。記憶なくても、芽依は··。)

好き
という感情よりも
‘’愛おしい”
という感情になる佑陽。



「えっ··?」

​「何でもねぇ。···なぁ、芽依」

​抱きしめられたまま、
佑陽の手が優しく芽依の髪を撫でる。

​「もうすぐ、クリスマスだろ?」

​「うん··?」

​「実はその日、仕事でさ。……でも、絶対なんとかするから」

​「佑陽くん··」

​「付き合ってから、初めてのクリスマスだろ?ほんとは1日芽依と居たかったけど。さすがに調整できなくてさ。··でも。少しでも芽依といたいから。頑張って終わらす。」


​「···うん。待ってるね?」

​涙は止まり、嬉しそうに答える芽依を見て、佑陽は愛おしさに耐えかねたように、
今度は芽依おでこに、優しく、誓うようなキスを落とした。