秘密な恋愛

何度も甘いキスを落とされ··

次第にそのキスは
深く、甘いキスへと変わる。

記憶がなくなってから、
芽依にとって初めての
深いキス。


​(なんだろ··この感じ···)

​トクン、と胸の奥が跳ねた。

緊張と、恥ずかしさと、
溺れそうなほどの恋しさと
どこか懐かしさを感じる。

胸の奥がキュっと苦しくなる。


ふと瞳が潤む芽依。


​それに気づいた佑陽が、
ハッとしてゆっくりと唇を離す。

​「···芽依?」


芽依へと視線を向けると
先程よりも

声を押し殺し、
ぽたぽたと泣き出す芽依。



​「わりぃ··。嫌だったか?」

​さすがにやり過ぎたかと、
一気に後悔する佑陽。



​「ち、ちがうの···っ」

​芽依は慌てて、誤解を解こうとする。



​「嫌、じゃない。嫌じゃ、ないの···っ」

芽依は1呼吸してから
話しをまたゆっくりと始めた。


​「前に··も佑陽くんにこんな風にキスされた気がして···。頭じゃなくて、心が、覚えてるみたいで」

​その言葉を聞いた瞬間、佑陽の目が見開かれる。



​「思い出した··?」

ぽつりと佑陽は、確認するように
呟く。

​「ううん、はっきとは。でも、すごくあったかくて、切ない気持ちだったのは覚えてるの。」

​芽依は恥ずかしさに耐えかねて、
佑陽の胸元にポスッと額を預けた。


​「だから、嫌なわけじゃ··ないの。」