秘密な恋愛

その言葉を聞いた瞬間。
佑陽の中で張りつめていたものが、
ぷつりと切れ


「··っ」
深く息を吐き
力が抜けたようにその場に座り込み、
俯く佑陽。


「佑陽くん··?」

芽依は心配になり
しゃがみこみ そっと顔を覗き込もうとすると


「待って芽依。今見るな··」

その声は震えており
芽依は佑陽が泣いてるのがわかった。


「··佑陽くん」
芽依はもう一度、名前を呼ぶ。



「いや。だってさ··」

顔を背けたまま、 佑陽は片手で目元を押さえ


「また··好きになってもらえるとか。自信無かったからさ。」

芽依は、静かに佑陽の言葉を聞いていた。


「彼女になりたい、とか言われたら··無理だろ···」


そっと、芽依は佑陽の手を取り


「ちゃんと。好きだよ··?」


(だめだ···俺··)

その言葉に
ギュ··と胸の奥はあつくなる。


そのまま、
芽依が握る手を
佑陽は自分へと引き寄せ


再び 抱きしめられる芽依。

「っ···」
その行動に芽依も
鼓動が早くなる。


「もう、2度と離さねぇから。だから···俺の傍にいて?」


「ん···」
芽依は “こくん”と頷いた。






「芽依、キスしていい?」

「···うん」
今度はちゃんと。
芽依の反応を見てから

そっと口元に手を触れ··


先程とはちがい

優しく 甘いキスをする佑陽。

大事に、 壊れものに触れるみたいなキスだった。



ドキドキと
胸の奥がキュとする芽依。


(··なんだか、懐かしい)

佑陽に触れられ
思い出せないも感覚は覚えていた芽依。

耳元に触れる手の感触も、心地よかった。



唇がゆっくり離れ
佑陽は芽依へと視線を向けると


幸せそうにふと笑みがこぼれる芽依。

ドキ··
と佑陽の鼓動が跳ね上がる。

(あ··この表情···)

ずっと見たかった芽依の表情。