秘密な恋愛

(この表情···知ってる···)

“佑陽くんが私を想ってくれてる表情”

記憶がなくても それは芽依にもわかった。




「なんか、この会話。病院でも似た話し··したよな?」
佑陽は、少し困ったように笑った。

「ん··」




佑陽はそっと芽依の溢れる涙を指で拭い

「なぁ、芽依」

少し間を空け



「俺、芽依が好きだよ。」




まっすぐと 芽依に伝える佑陽。

芽依の呼吸が 一瞬止まる。

(これ···)

“俺から、また芽依に告白する”

病院で言われた言葉を 思い出す芽依。

ドキドキと 鳴り止まない鼓動。

ふと芽依は 緊張からか、
視線を逸らしてしまうが

「こっち見て、芽依」

(あ···無理···)

もう離さない と言ってるみたいに
佑陽は 芽依から視線を逸らさない。


「また、俺の彼女になって欲しい。芽依に···」

その言葉で 止まりかけていた
涙は再び溢れだす。

「っ···」

(どうしよ···)

嬉しいすぎて 頭と気持ちが追いつかない芽依。


「芽依···?」


芽依は 呼吸を整えながら
ゆっくりと 小さく頷いた。


(今、頷いた?)
「なぁ、今··」


「佑陽くんの···彼女になりたい···」

緊張しながらも 精一杯、伝える芽依。