秘密な恋愛

その姿に
ドク··
と佑陽の胸は 苦しくなり
一瞬 息をするのを忘れてしまう。

(俺が芽依を突き放したのに。なんでいつも芽依は···)

佑陽は
キュっと芽依を抱きしめ

ドキ···
「佑陽くん··」

「いいんだよ、芽依。芽依が思ってたこと、全部俺にぶつけろよ···」

そう話す佑陽の 声は優しかった。



芽依は肩を小さく震わせ

「佑陽くんに···彼氏じゃないって言われて···拓海くんに会いたいなら会えって言われて、···辛かった」

「ん···」
佑陽はただ 黙って芽依の話しを聞いた。


「なんでそんな事言うのって。好きになって欲しいって言ったの、佑陽くんなのにって····。なのに、なんで離れるのって。···嫌だった」


キュ·· と抱きしめる力は強くなる。

「私が、拓海くんに会ったから。佑陽くんに··嫌われちゃったかなって··怖かった···」

佑陽の胸の中で 泣き続ける芽依。



そんな芽依の耳元に佑陽の手が触れ

「本当は。会うなって···言いたかった。なのに俺。嫉妬で逆のこと、芽依にぶつけた」


佑陽の言葉を聞き
芽依は苦しくなる。
(···っ。)


「楽しそうにしてる芽依見てさ。」

少し息を吐き、佑陽は話しを続けた。

「めちゃくちゃ怖くなった。··俺じゃなくて。拓海の方に芽依が行くんじゃねぇかって。」


「佑陽くん··」

「ごめんな、芽依。たくさん傷つけて。でも、これだけは分かってほしい。俺、芽依のこと嫌いになんて、ならねぇよ」

ふと佑陽は優しく 芽依に笑いかけた。
芽依を見つめるその眼差しは
芽依が大切で 大好きだと
言っているようだった。