秘密な恋愛

その頃、佑陽は···


仕事が休みな佑陽。
まだ帰らず、教室で ぼーっと外を眺めていた。


「帰らねぇの?」
と翔多。

「ん··」

「もしかして。芽依ちゃん待ってる?」

翔多の言葉に ギュとなる胸の奥。
「さっき中谷に、図書室いるって聞いてさ。」

芽依がまだいると聞き、
終わるのを佑陽は待っていた。

「あれ?さっき芽依ちゃん屋上行ったぞ?」

「屋上?」

「なんか誰かと電話してるっぽかったけど」

“誰かと電話”
そう聞き、頭に浮かんだのは拓海だった。

(まさか。な···)

どこかざわつく佑陽の心。

ふと無意識に足は屋上に向かってた。






屋上の芽依。


「悪いのは。ちゃんと向き合えない私···」

『芽依。あいつの事、好きなんだな。ちゃんと』


拓海にそう言われ 芽依は
「苦しいの。どうしたいいのかわからない··。」

ふと気づけば涙が溢れていた。


その時
ガチャっと静かに屋上のドアが開く。
それは佑陽だった。


でも気づかない芽依。

(··芽依)
佑陽は、電話する芽依に近づく。


「拓海くん··。私どうしたいいの?」


“拓海”

その言葉が芽依から出た瞬間
佑陽の鼓動は ドクっと鳴り··


「芽依」

ドキ··
(えっ···?)

振り向くと、
そこには佑陽が芽依を見つめ

「佑··」

涙で溢れる芽依をみて
さらに佑陽の鼓動は早くなる。

「なんで···」

「え··?」



ガシャン···

(っ···)

フェンス越しに 芽依は佑陽に抑えられ··
握られるスマホの通話ボタンを佑陽は切り


「佑··陽くん··」

「なんで··拓海なんだよ··」

震える佑陽の声。