秘密な恋愛

翌日。

「芽依おはよーっ」
「おはよ!」

昇降口で 挨拶を交わす、 芽依と由奈。

(今日、ちゃんと話すんだ。佑陽くんと···)

朝からドキドキと 緊張し、落ち着かない芽依。

芽依は靴を履き変え、
ふと入口付近に目をむけると

ドキ···
(佑陽くん··)

タイミングよく、 佑陽も着いたところだった。

視線が合う2人。

(芽依··)
ギュ··となる佑陽の 胸の奥。

「··おはよ」

少し低めの声で、
佑陽は緊張しながらも声をかける。


芽依は、一瞬戸惑うも
「··おはよ」
と小さく返事をするものの、

(緊張してだめかも···っ)

そのまま、逃げるようにその場を後にしてしまう 。

「芽依っ?」
そんな芽依に声をかける由奈。

その後ろで、 小さく、ため息が聞こえる。

「佑陽くん··」
由奈は、佑陽に視線を向けると その表情は、
切なく。

「··まぁ。当たり前だよな」

「ねぇ、佑陽くん。··私言ったよね。芽依を泣かせたら許さないって。」
まっすぐと佑陽に伝える由奈。


「··わりぃ。約束破ったな」
佑陽は、困ったように 笑いかける。

(そんな辛そうな表情見ちゃったら···怒れないじゃない···)

由奈は ギュっと手に力を入れ

「もう··。早く仲直りしてよ。こっちがみてられない···」

「···俺も、したいよ」
ぽつりと落ちた本音は、 誰にも聞こえないくらい小さかった。