リディアのアシスタントになって
日々忙しくしていたシルヴィア。
最近では少しずつリディアの作品作りにも
携わらせてもらえるようになった。
そんな折、
リディアから
「あなたも個展に出してみたら?」と勧められる。
リディアは年に2回、
小さいながらも個展を開催していて、
次の個展にシルヴィアの作品を1点、
展示させてくれるというのだ。
「芸術家にとって、自分の作品を多くの人に見てもらうのもとっても大事なことなのよ。」
シルヴィアはウキウキした心のまま、
アトリエ用のスケッチブックを抱えて帰宅した。
「個展に……?すごいじゃないか!」
シルヴィアからの報告に
帰宅したエルヴィンは目を丸くする。
「うん。せっかくだから、やってみたいの。それてね、私、あなたを描きたいと思ったの」
「……俺を?」
「うん。リディア先生からお話をもらった時、あなたの顔が浮かんで……」
驚きながらも、
エルヴィンの目の奥がゆっくりとやわらかくなる。
「もちろん、喜んで。君のためなら、いくらでもモデルになるよ」
その日の夜から、
二人の“肖像画の時間”が始まった。
日々忙しくしていたシルヴィア。
最近では少しずつリディアの作品作りにも
携わらせてもらえるようになった。
そんな折、
リディアから
「あなたも個展に出してみたら?」と勧められる。
リディアは年に2回、
小さいながらも個展を開催していて、
次の個展にシルヴィアの作品を1点、
展示させてくれるというのだ。
「芸術家にとって、自分の作品を多くの人に見てもらうのもとっても大事なことなのよ。」
シルヴィアはウキウキした心のまま、
アトリエ用のスケッチブックを抱えて帰宅した。
「個展に……?すごいじゃないか!」
シルヴィアからの報告に
帰宅したエルヴィンは目を丸くする。
「うん。せっかくだから、やってみたいの。それてね、私、あなたを描きたいと思ったの」
「……俺を?」
「うん。リディア先生からお話をもらった時、あなたの顔が浮かんで……」
驚きながらも、
エルヴィンの目の奥がゆっくりとやわらかくなる。
「もちろん、喜んで。君のためなら、いくらでもモデルになるよ」
その日の夜から、
二人の“肖像画の時間”が始まった。



