「君がどんな姿でも、俺はずっと——
 君のことを気にかけていた。
 傷ついている顔を見るたび、心が張り裂けそうだった。
 ただ、不器用で……言えなかった。」

シルヴィアはかすかな声で答えた。

「……わたしも……エルヴィン様をお慕いしています。あなたと一緒にいたい。一緒なら……どこへでも行くわ」

その言葉を聞いた瞬間、
エルヴィンはゆっくりと彼女の顎を持ち上げた。

「……シルヴィア。」

そして、
そっと、唇を重ねた。

それは甘く、静かで、
互いのすれ違った時間を埋めるような、
長い長い初めての口づけだった。

離れたあと、
彼は額を彼女の額にそっと当て、
そして囁いた。

「必ず守る。今度こそ、何があっても。」

シルヴィアは涙をこぼしながら微笑んだ。
「ええ……信じています」

こうして——
残酷な革命がもう目の前に迫る中、
二人の未来は一つになった。