負け犬のメイサちゃんは100日後に本当の恋を知る

 学年末試験、初日終了!!


「終わったあ!」

「終わってねえ……」


 2年の教室まで迎えに来てくれた藤也に引っ張られて、今日も図書準備室で昼を食べる。

 午後は図書室と自習室が勉強する生徒用に解放されているから、食べ終えたら明日の試験の勉強だ。


「明日はね、得意科目ばっかりだから、大丈夫」

「前回の点数は?」

「半分……ちょっといくかな?」

「その程度で得意とか言うな!」


 ガミガミ怒られながら手を動かす。

 最終下校時刻前に、司書の先生に追い出されたので昇降口に向かった。

 ……今日は手紙が入ってない。


「メイサー帰るぞー」

「うん!」


 藤也が何かしたのかな。

 まさか。

 向こうも試験だし、それどころじゃないだけでしょ。


「お待たせ」


 藤也に追いついて手を掴むと、何かを持っていた。


「頑張ったハニーにご褒美」

「飴だ、ありがと」

「はい、口開けて」


 口に飴玉が放り込まれる。

 勉強しすぎてぼんやりしてた頭にじわじわ甘さが染みる。


「おいしい」

「そらよかった」


 手をつないで駅に向かう。

 日がちょっとずつ長くなって、もう少ししたら手袋無しでも大丈夫かもしれない。


「今日で91日だ」


 あと、9日。

 私の答えは決まってる。


「藤也」

「んー?」

「順位上がってたら、ご褒美ちょうだい」

「何が欲しい?」

「昨日、しなかったやつ」

「それ、順位下がってたらいらないんだ?」

「そ、そんなことない、はず」

「あはは、期待しとく」


 大丈夫! ……たぶん。