部活のあと、昇降口に行くと藤也が待っていた。
私を見つけると、ホッとした顔で駆け寄ってくる。
「メイサ、帰ろ」
「うん」
自称飼い主のくせに、藤也のほうがよっぽど犬みたいだ。
校門を過ぎたら指を絡めてくるのが、ほんと、それっぽい。
この距離感で彼氏じゃないって、意味わかんないな。
「あのさ」
「ん?」
ぼんやりしてたら、藤也が私を覗き込んでいた。
やっぱり犬かも。
そわそわとゆれる尻尾まで見えそうだ。
「チョコ、ほしい」
「どれだけほしいのよ。はい、どうぞ」
手にしていた紙袋を渡す。
藤也がパッと笑顔になった。
「ありがと」
「いーえ。そういえば、今日はもらってないんだね。部活とかは今日もらうと思ってたわ」
「メイサがくれるって言ってたから、今日は受け取ってない。……そっちは誰かにあげた?」
「ううん。部活も昨日ばら撒いたから、今日は藤也の分だけだよ」
「マジで。今日で67日目なんだけどさ、これ本命?」
藤也は紙袋を大事そうに胸に抱えていた。
今ここで本命って言ったら、あと33日はどうなるんだろう。
「本命……の、練習」
「練習かー」
「100日までに、私のこと勝たせてくれるんでしょ?」
「おうよ、任せとけ」
「あと一ヶ月、頑張るね」
「メイサ、あのさ」
「なあに?」
「んー、いや、やっぱいいや」
藤也はそわそわしながら目を逸らした。
……こいつ、こんなにかわいかったっけ?
「ねえ、藤也。甘える練習していい?」
「ん、いいよ」
「寒いから温めてよ」
腕を広げると、藤也は目を丸くしてから、眩しそうに笑った。
「今のは、85点」
そう言って、私を腕の中に仕舞いこむ。
「やった、高得点だ」
抱き寄せた背中は広くて、くっついた胸元はいい匂いがする。
私を見つけると、ホッとした顔で駆け寄ってくる。
「メイサ、帰ろ」
「うん」
自称飼い主のくせに、藤也のほうがよっぽど犬みたいだ。
校門を過ぎたら指を絡めてくるのが、ほんと、それっぽい。
この距離感で彼氏じゃないって、意味わかんないな。
「あのさ」
「ん?」
ぼんやりしてたら、藤也が私を覗き込んでいた。
やっぱり犬かも。
そわそわとゆれる尻尾まで見えそうだ。
「チョコ、ほしい」
「どれだけほしいのよ。はい、どうぞ」
手にしていた紙袋を渡す。
藤也がパッと笑顔になった。
「ありがと」
「いーえ。そういえば、今日はもらってないんだね。部活とかは今日もらうと思ってたわ」
「メイサがくれるって言ってたから、今日は受け取ってない。……そっちは誰かにあげた?」
「ううん。部活も昨日ばら撒いたから、今日は藤也の分だけだよ」
「マジで。今日で67日目なんだけどさ、これ本命?」
藤也は紙袋を大事そうに胸に抱えていた。
今ここで本命って言ったら、あと33日はどうなるんだろう。
「本命……の、練習」
「練習かー」
「100日までに、私のこと勝たせてくれるんでしょ?」
「おうよ、任せとけ」
「あと一ヶ月、頑張るね」
「メイサ、あのさ」
「なあに?」
「んー、いや、やっぱいいや」
藤也はそわそわしながら目を逸らした。
……こいつ、こんなにかわいかったっけ?
「ねえ、藤也。甘える練習していい?」
「ん、いいよ」
「寒いから温めてよ」
腕を広げると、藤也は目を丸くしてから、眩しそうに笑った。
「今のは、85点」
そう言って、私を腕の中に仕舞いこむ。
「やった、高得点だ」
抱き寄せた背中は広くて、くっついた胸元はいい匂いがする。



