放課後、部活に向かう途中で藤也を見つけた。
……めっちゃ大きい紙袋を2つ、両脇に下げている。
「藤也、すごい量だね」
「うん。先生が紙袋くれた」
半笑いで袋を見せてくれる。
中身はバレンタインのチョコレートだ。
「66日目だけど、妬いた?」
「ううん、颯以外にもこんなにもらう人がいるんだってびっくりしてる」
颯も去年は紙袋が溢れるくらいもらっていた。
今年は早いうちから、
「彼女から本命チョコもらうから、それ以外は受け取らねえ!!」
って宣言して、今日も昼休みに断っているのを見かけた。
「すごいね。ニキビできそう」
「そういうこと言うなって。できやすいんだよ」
「じゃあ、ちょっとずつ食べないとね」
笑いながら並んで歩いていたら、ふと藤也が立ち止まった。
「あんたは、明日くれるんだろ?」
「そのつもりだよ」
「ならいいんだ」
藤也はホッとしたように笑って、また歩き出す。
「俺以外に誰かあげた?」
「友チョコ配った。余ってるけど、そんなにあるなら、別にいいか」
「良くない、それもくれ」
カバンから残ってた友チョコを取り出す。
紙袋の一番上に乗せようとしたら引っ込められた。
「お腹空いたから、今食べさせてよ」
「いいけどさ」
ビニールをむいてつまむ。藤也が口を開けたから放り込んだ。
「うまい」
「駄菓子だよ」
「それがいいんじゃん。まだある?」
「うん、あと2つある」
「じゃあそれは帰りに食べさせてくれ」
「わかった。じゃあまた、あとで」
中庭の手前で別れる。
あいつ、あんなに甘えた後輩だったかなあ?
……めっちゃ大きい紙袋を2つ、両脇に下げている。
「藤也、すごい量だね」
「うん。先生が紙袋くれた」
半笑いで袋を見せてくれる。
中身はバレンタインのチョコレートだ。
「66日目だけど、妬いた?」
「ううん、颯以外にもこんなにもらう人がいるんだってびっくりしてる」
颯も去年は紙袋が溢れるくらいもらっていた。
今年は早いうちから、
「彼女から本命チョコもらうから、それ以外は受け取らねえ!!」
って宣言して、今日も昼休みに断っているのを見かけた。
「すごいね。ニキビできそう」
「そういうこと言うなって。できやすいんだよ」
「じゃあ、ちょっとずつ食べないとね」
笑いながら並んで歩いていたら、ふと藤也が立ち止まった。
「あんたは、明日くれるんだろ?」
「そのつもりだよ」
「ならいいんだ」
藤也はホッとしたように笑って、また歩き出す。
「俺以外に誰かあげた?」
「友チョコ配った。余ってるけど、そんなにあるなら、別にいいか」
「良くない、それもくれ」
カバンから残ってた友チョコを取り出す。
紙袋の一番上に乗せようとしたら引っ込められた。
「お腹空いたから、今食べさせてよ」
「いいけどさ」
ビニールをむいてつまむ。藤也が口を開けたから放り込んだ。
「うまい」
「駄菓子だよ」
「それがいいんじゃん。まだある?」
「うん、あと2つある」
「じゃあそれは帰りに食べさせてくれ」
「わかった。じゃあまた、あとで」
中庭の手前で別れる。
あいつ、あんなに甘えた後輩だったかなあ?



