藤也の家にお邪魔して、まずは試験の範囲を確認していた。
場所はリビング。
藤也の部屋に行くかと思ったけど、
「練習でお家デートは嫌なんだろ?」
なんて言われて、リビングで教科書を広げている。
……でも、そういう雰囲気は一つもない。
それどころじゃなかった。
「うわ……2年、範囲広いな」
「ねーもしかして、一ヶ月前って遅かった?」
「そうかもな」
藤也だって自分の勉強がある。
私はいい加減、自分の勉強は自分で頑張らないといけない。
とにかく全教科の範囲を確認して、小テストの見直しからだ。
「あー、それ、たぶん試験に出る」
「そなの?」
「3回も小テストしてるってことは重要な単元だろ」
「あ、そっか」
向かい合って、なんだかんだ喋りながら進めていく。
勉強会っていうより、確認がメインだし。
気付いたら夕方だった。
「わ、もうこんな時間。藤也の家、夜ごはん何時? そろそろ帰ろうかな」
「あーそうだな。たぶん、そろそろじいさんばあさんが帰ってくるわ。片付けよう」
帰りも送ってくれると言うから、甘えて駅まで一緒に向かった。
バスだと早いけど、なんとなく二人で並んで、夕日を眺めながら歩く。
「誘ってくれてありがと。私一人だったら絶対やんないから」
「勝たせるって約束したからな」
手が重なって、指が絡む。
これも練習なのかな。
「今日で64日。だいたい二ヶ月。ま、頑張ってるんじゃねえの」
「そうかな」
「うん。ご褒美は、もうちょい我慢しとけ」
藤也は立ち止まって、つないでない方の手で私のほっぺたを撫でた。
親指で少しだけ唇をなぞって、手が離れる。
悔しいな。
かじってやればよかった。
場所はリビング。
藤也の部屋に行くかと思ったけど、
「練習でお家デートは嫌なんだろ?」
なんて言われて、リビングで教科書を広げている。
……でも、そういう雰囲気は一つもない。
それどころじゃなかった。
「うわ……2年、範囲広いな」
「ねーもしかして、一ヶ月前って遅かった?」
「そうかもな」
藤也だって自分の勉強がある。
私はいい加減、自分の勉強は自分で頑張らないといけない。
とにかく全教科の範囲を確認して、小テストの見直しからだ。
「あー、それ、たぶん試験に出る」
「そなの?」
「3回も小テストしてるってことは重要な単元だろ」
「あ、そっか」
向かい合って、なんだかんだ喋りながら進めていく。
勉強会っていうより、確認がメインだし。
気付いたら夕方だった。
「わ、もうこんな時間。藤也の家、夜ごはん何時? そろそろ帰ろうかな」
「あーそうだな。たぶん、そろそろじいさんばあさんが帰ってくるわ。片付けよう」
帰りも送ってくれると言うから、甘えて駅まで一緒に向かった。
バスだと早いけど、なんとなく二人で並んで、夕日を眺めながら歩く。
「誘ってくれてありがと。私一人だったら絶対やんないから」
「勝たせるって約束したからな」
手が重なって、指が絡む。
これも練習なのかな。
「今日で64日。だいたい二ヶ月。ま、頑張ってるんじゃねえの」
「そうかな」
「うん。ご褒美は、もうちょい我慢しとけ」
藤也は立ち止まって、つないでない方の手で私のほっぺたを撫でた。
親指で少しだけ唇をなぞって、手が離れる。
悔しいな。
かじってやればよかった。



