「うー寒い」
夕方、校庭の水飲み場で手を洗ったら、あかぎれに染みて痛かった。
手を拭いていたら、ホースを抱えた須藤が隣に並んだ。
「手えガサガサじゃん。ハンドクリームとか持ってねえの?」
「切らしちゃったんだ。買いに行かなきゃ」
「じゃあ、帰りドラスト寄ろう。それまでこれ使えよ」
須藤はホースを置くと、ポケットからハンドクリームを取り出して渡す。
「こういうの、ちゃんと持ってるんだね」
男の子って、こういうの面倒くさがるイメージ。
颯も持ってないし。
「園芸部は水仕事が多いし、土いじりするから、すぐ肌荒れするんだよ。俺は家の手伝いもあるし」
水道にホースをつなぐ須藤を見ながらハンドクリームを手に出す。
匂いはほとんどしないけど、スルスル伸びて手がしっとりする。
「これ、いいね。手がすべすべになった」
「だろ? 家にあったいいやつだから」
「それ、使って怒られない?」
「前は言われてたけど、最近は小遣いから天引きされるようになった」
「ウケる」
諦められてるけど、ちゃんと天引きするあたり、しっかりした親なんだな。
須藤も小うるさいけどちゃんとしてるし。
「ちなみに値段は……」
「マジで!?」
帰りに同じのをドラストで買おうと思ったけど、ムリだ。
「ま、言ってくれれば貸すから」
「え、いいよ、悪いよ、そんな高級品」
「メイサちゃんは38日経っても負け犬根性が染みついてるな。かわいくねだればいいのに」
「そういう問題じゃない……」
だって、気軽に「貸して!」なんて言えない値段だし!
こいつ、思ったよりお金持ちなんだな。
夕方、校庭の水飲み場で手を洗ったら、あかぎれに染みて痛かった。
手を拭いていたら、ホースを抱えた須藤が隣に並んだ。
「手えガサガサじゃん。ハンドクリームとか持ってねえの?」
「切らしちゃったんだ。買いに行かなきゃ」
「じゃあ、帰りドラスト寄ろう。それまでこれ使えよ」
須藤はホースを置くと、ポケットからハンドクリームを取り出して渡す。
「こういうの、ちゃんと持ってるんだね」
男の子って、こういうの面倒くさがるイメージ。
颯も持ってないし。
「園芸部は水仕事が多いし、土いじりするから、すぐ肌荒れするんだよ。俺は家の手伝いもあるし」
水道にホースをつなぐ須藤を見ながらハンドクリームを手に出す。
匂いはほとんどしないけど、スルスル伸びて手がしっとりする。
「これ、いいね。手がすべすべになった」
「だろ? 家にあったいいやつだから」
「それ、使って怒られない?」
「前は言われてたけど、最近は小遣いから天引きされるようになった」
「ウケる」
諦められてるけど、ちゃんと天引きするあたり、しっかりした親なんだな。
須藤も小うるさいけどちゃんとしてるし。
「ちなみに値段は……」
「マジで!?」
帰りに同じのをドラストで買おうと思ったけど、ムリだ。
「ま、言ってくれれば貸すから」
「え、いいよ、悪いよ、そんな高級品」
「メイサちゃんは38日経っても負け犬根性が染みついてるな。かわいくねだればいいのに」
「そういう問題じゃない……」
だって、気軽に「貸して!」なんて言えない値段だし!
こいつ、思ったよりお金持ちなんだな。



