「箸がない」
昼休みにお弁当袋を開けたら、箸がなかった。
朝、入れ忘れちゃったんだ。
「売店で買ってくる」
急いで教室を出る。
売店は混んでて、全然近づけない。
「先輩、何してんの? 出遅れた?」
ビニール袋を下げた須藤が売店から出てきた。
「箸忘れた」
「29日経ってもドジだな。ほら、これ」
須藤は小馬鹿にしつつも、ビニール袋からプラスプーンを出してくる。
「え、でも」
「俺は箸忘れてねえから。弁当だけだと足りねえから買い足しに来ただけだし」
「そうなんだ。じゃあ、ありがと」
「いーえ。お礼はかわいい笑顔でいいよ」
「えっ……えへ」
「へたくそ。30点」
「ぐぬぬ」
須藤は笑って私の頭をかき混ぜて去って行った。
うーん、からかわれてる。
教室に戻ると、友達が首をかしげた。
「メイちゃん、いいことあった?」
「なんで?」
「めっちゃニヤけてるよ」
「そ、そんなことないよ!」
ぜんぜん、そんなことない……はず。
昼休みにお弁当袋を開けたら、箸がなかった。
朝、入れ忘れちゃったんだ。
「売店で買ってくる」
急いで教室を出る。
売店は混んでて、全然近づけない。
「先輩、何してんの? 出遅れた?」
ビニール袋を下げた須藤が売店から出てきた。
「箸忘れた」
「29日経ってもドジだな。ほら、これ」
須藤は小馬鹿にしつつも、ビニール袋からプラスプーンを出してくる。
「え、でも」
「俺は箸忘れてねえから。弁当だけだと足りねえから買い足しに来ただけだし」
「そうなんだ。じゃあ、ありがと」
「いーえ。お礼はかわいい笑顔でいいよ」
「えっ……えへ」
「へたくそ。30点」
「ぐぬぬ」
須藤は笑って私の頭をかき混ぜて去って行った。
うーん、からかわれてる。
教室に戻ると、友達が首をかしげた。
「メイちゃん、いいことあった?」
「なんで?」
「めっちゃニヤけてるよ」
「そ、そんなことないよ!」
ぜんぜん、そんなことない……はず。



