負け犬のメイサちゃんは100日後に本当の恋を知る

 配られたテストの解答用紙を見つめる。

 前回より点いいじゃん。

 やっぱり、須藤に教えてもらったからかなあ。


 午後のロングホームルームで配られた順位表。

 前回は後ろから数えた方が早かったのに、今は真ん中ちょっと後ろくらい。

 1年のくせに、生意気だよね。

 ほんと……。


 スマホで順位表の写真を撮って須藤に送る。


「順位、めっちゃ上がった! ありがと」

『それで上がったの? 元が馬鹿すぎるだろ』


 ムカつく!

 でもすぐにまたスマホが震えて、今度は写真が送られてきた。

 須藤の順位表だ。

 前回が学年3位で……うわ、今回2位!?


「マジで頭いいじゃん」

『誰かと違ってね。テストが返ってきたらちゃんと見直せ。できなかったところを確認しねえと、いつまで経っても馬鹿犬だぞ』


 ムカつく。

 でも、たぶん須藤は……ううん、柊ちゃんや園芸部の人たちにはそれが当たり前なんだろう。

 ちょっと考えてから、文字を打ち込む。


「見直し、したことないから一緒にやってよ」

『ああ、だから馬鹿なんだな。今日で14日。放課後、図書室』


 ほんっといちいち辛辣!

 けど、ここで逃げたら私は本当に負け犬だ。

 「おねがいします」と吹き出しのついたスタンプを送っておく。

 すぐに『OK』とぶさいくな猫のスタンプが返ってきた。