終業式のあと、私は藤也に呼び出されて屋上手前の踊り場に来ていた。
言われたとおり、部活は休みにしてある。
「メイサ、お待たせ」
「……うん」
奥の方で座り込む私の正面に、藤也も座った。
「で、三枝メイサ先輩。100日経って、なんか変わった?」
藤也はいつもよりずっと穏やかな顔で、まっすぐに私を見ている。
だから私も笑顔でまっすぐに藤也を見つめた。
「うん。泣かなくなったし、背中も丸めなくなった。勉強が楽しくなって……好きな人ができた」
「そっか」
「ありがとう、100日間、付き合ってくれて」
「いいよ。俺も楽しかったから」
緊張しすぎて、ちょっとお腹が痛い。
手汗でべたべたの手をぎゅっと握る。
唾を飲んで、意を決した。
「須藤藤也くん。好きです。私をあなたの1番にしてほしい」
「俺も先輩のことが好きだよ。そんなの、とっくになってる」
「……よかった……緊張した」
「俺までつられて緊張したわ。なんだよ、真面目な顔できんなら、最初からしとけよ」
崩れ落ちる私に、藤也も笑って、姿勢を崩す。
そのまま、少しだけ体を寄せた。
「あのね、ご褒美ほしいな」
「……わかった」
藤也の手が伸びて、私の腕を掴んだ。
顔が寄って、思わず目を閉じる。
唇が触れた。
思ったより柔らかいなって考えてるうちに、音を立てて唇が吸われる。
ん……? なんか、長い。
下唇をかじられて、舐められる。
どうしていいか分からないでいるうちに、舌が、唇の間をなぞった。
腕を掴んでた手が、いつの間にか頭を押さえていて、逃げられない。
「ちょ、藤也……っ」
「まだ、足りない」
「はわ」
一瞬見てしまった藤也の顔がすごく、男の子だった。
心臓が、さっきとはまた違った騒ぎ方をしてる。
気づいたら押し倒されていて、口の中が藤也でいっぱいになってる。
怖いけど、もうちょっとしてほしくて、藤也のブレザーを掴む。
そしたら、藤也が気まずそうにゆっくり体を起こした。
「ごめん……やり過ぎた」
「ん、だいじょぶ」
やっと終わって、起こされる。
なんていうか……すごかったな……。
唇痛いんだけど!?
藤也は気まずい顔のまま私を見ていて、後輩の男の子って感じでかわいい。
ここは、先輩がリードしてあげようか。
「あのさ、デートしよう」
「は?」
藤也がぽかんとした顔で私を見た。
つい笑って、触れるだけのキスをする。
「映画観に行こうよ。べたべたに甘いやつ。手えつないで、スクリーンのカップルがいちゃいちゃしだしたら、私たちもキスしよう」
「なんだ、それ」
藤也が笑って立ち上がった。
私も一緒に立ち上がって、並んで階段を降りる。
「まずはメック行って、何観るか決めよう。シェイク交換して、ポテトもシェアハピしたいな」
「わかった。高校生カップルがいちゃついてるやつ、全部しよう」
私たちはもう、飼い主と負け犬じゃないから、手をつないで、2人でやりたいこと、全部しに行く。
だって、春休みだし。
言われたとおり、部活は休みにしてある。
「メイサ、お待たせ」
「……うん」
奥の方で座り込む私の正面に、藤也も座った。
「で、三枝メイサ先輩。100日経って、なんか変わった?」
藤也はいつもよりずっと穏やかな顔で、まっすぐに私を見ている。
だから私も笑顔でまっすぐに藤也を見つめた。
「うん。泣かなくなったし、背中も丸めなくなった。勉強が楽しくなって……好きな人ができた」
「そっか」
「ありがとう、100日間、付き合ってくれて」
「いいよ。俺も楽しかったから」
緊張しすぎて、ちょっとお腹が痛い。
手汗でべたべたの手をぎゅっと握る。
唾を飲んで、意を決した。
「須藤藤也くん。好きです。私をあなたの1番にしてほしい」
「俺も先輩のことが好きだよ。そんなの、とっくになってる」
「……よかった……緊張した」
「俺までつられて緊張したわ。なんだよ、真面目な顔できんなら、最初からしとけよ」
崩れ落ちる私に、藤也も笑って、姿勢を崩す。
そのまま、少しだけ体を寄せた。
「あのね、ご褒美ほしいな」
「……わかった」
藤也の手が伸びて、私の腕を掴んだ。
顔が寄って、思わず目を閉じる。
唇が触れた。
思ったより柔らかいなって考えてるうちに、音を立てて唇が吸われる。
ん……? なんか、長い。
下唇をかじられて、舐められる。
どうしていいか分からないでいるうちに、舌が、唇の間をなぞった。
腕を掴んでた手が、いつの間にか頭を押さえていて、逃げられない。
「ちょ、藤也……っ」
「まだ、足りない」
「はわ」
一瞬見てしまった藤也の顔がすごく、男の子だった。
心臓が、さっきとはまた違った騒ぎ方をしてる。
気づいたら押し倒されていて、口の中が藤也でいっぱいになってる。
怖いけど、もうちょっとしてほしくて、藤也のブレザーを掴む。
そしたら、藤也が気まずそうにゆっくり体を起こした。
「ごめん……やり過ぎた」
「ん、だいじょぶ」
やっと終わって、起こされる。
なんていうか……すごかったな……。
唇痛いんだけど!?
藤也は気まずい顔のまま私を見ていて、後輩の男の子って感じでかわいい。
ここは、先輩がリードしてあげようか。
「あのさ、デートしよう」
「は?」
藤也がぽかんとした顔で私を見た。
つい笑って、触れるだけのキスをする。
「映画観に行こうよ。べたべたに甘いやつ。手えつないで、スクリーンのカップルがいちゃいちゃしだしたら、私たちもキスしよう」
「なんだ、それ」
藤也が笑って立ち上がった。
私も一緒に立ち上がって、並んで階段を降りる。
「まずはメック行って、何観るか決めよう。シェイク交換して、ポテトもシェアハピしたいな」
「わかった。高校生カップルがいちゃついてるやつ、全部しよう」
私たちはもう、飼い主と負け犬じゃないから、手をつないで、2人でやりたいこと、全部しに行く。
だって、春休みだし。



