正月二日目。俺、川瀬匠海は詩音ちゃんと美海と並んで駅伝を見ていた。
ソファの隅に俺、その俺に埋もれるように詩音ちゃん。詩音ちゃんには美海がもたれかかっていて、わりと重い。でも妹に重いなんて言えないので、俺はおとなしく潰されていた。
「詩音、宿題終わった?」
美海があくび混じりに詩音ちゃんを見上げた。
「だいたい。あとワークが何ページか」
「偉ーい。私もやらなきゃ。あ、詩音いつまでうちにいる?」
「匠海さんは?」
俺の腕の中で、詩音ちゃんが顔を上げた。
「俺は明日か明後日には戻る。五日からバイトあんだよ」
「じゃあ一緒に帰る。詩音も学校が五日からだから、その前には寮に戻らないと」
「なら明日には戻った方がいいな」
「えー、じゃあ今日の午後に宿題教えてよ」
「そだね。詩音も今日中に終わらせないとだ」
「俺も昼食ったら試験勉強しねえと。二人は晩飯何がいい?」
お節と雑煮はもうあんまりないから、昼に食ったらなくなるだろう。
「お蕎麦」
「私も蕎麦がいいな。とり天乗せてよ」
「へいへい」
顔を上げて、ダイニングにいた親にも蕎麦でいいかを確認する。
夕方にでも買いに行こう。
そんな感じでだらだらしているうちに、駅伝は先頭集団がゴールに近づいてきた。
俺らは駅伝にさほど興味がないから、そろそろ昼飯の用意をしようか。
「二人とも起きろ。飯の用意するから」
「んー」「うーん」
「寝るな、子供か!」
くっついてだらけているうちに眠くなったらしい二人をどかして立ち上がると、詩音ちゃんが不満そうに俺を見上げた。
「行かないでよ」
「そんな顔してもダメだっての。雑煮がもうあんまりねえし、汁粉でも作るから」
「やった、詩音はお餅二個!」
「私も二個!」
「わかりましたよっと。母さーん、あんこ使っていいー?」
台所に向かうと、後ろから詩音ちゃんと美海の楽しそうな話し声が聞こえてきて、すごく平和だった。
ソファの隅に俺、その俺に埋もれるように詩音ちゃん。詩音ちゃんには美海がもたれかかっていて、わりと重い。でも妹に重いなんて言えないので、俺はおとなしく潰されていた。
「詩音、宿題終わった?」
美海があくび混じりに詩音ちゃんを見上げた。
「だいたい。あとワークが何ページか」
「偉ーい。私もやらなきゃ。あ、詩音いつまでうちにいる?」
「匠海さんは?」
俺の腕の中で、詩音ちゃんが顔を上げた。
「俺は明日か明後日には戻る。五日からバイトあんだよ」
「じゃあ一緒に帰る。詩音も学校が五日からだから、その前には寮に戻らないと」
「なら明日には戻った方がいいな」
「えー、じゃあ今日の午後に宿題教えてよ」
「そだね。詩音も今日中に終わらせないとだ」
「俺も昼食ったら試験勉強しねえと。二人は晩飯何がいい?」
お節と雑煮はもうあんまりないから、昼に食ったらなくなるだろう。
「お蕎麦」
「私も蕎麦がいいな。とり天乗せてよ」
「へいへい」
顔を上げて、ダイニングにいた親にも蕎麦でいいかを確認する。
夕方にでも買いに行こう。
そんな感じでだらだらしているうちに、駅伝は先頭集団がゴールに近づいてきた。
俺らは駅伝にさほど興味がないから、そろそろ昼飯の用意をしようか。
「二人とも起きろ。飯の用意するから」
「んー」「うーん」
「寝るな、子供か!」
くっついてだらけているうちに眠くなったらしい二人をどかして立ち上がると、詩音ちゃんが不満そうに俺を見上げた。
「行かないでよ」
「そんな顔してもダメだっての。雑煮がもうあんまりねえし、汁粉でも作るから」
「やった、詩音はお餅二個!」
「私も二個!」
「わかりましたよっと。母さーん、あんこ使っていいー?」
台所に向かうと、後ろから詩音ちゃんと美海の楽しそうな話し声が聞こえてきて、すごく平和だった。



