春休み中、私と匠海さんはそんな感じでじゃれて過ごしていた。
元から休みの日は一緒にいたし、手を繋ぐのも、抱きしめてもらって寝るのも変わらない。
でも好きな人にそうしてもらうのは、やっぱり特別だ。
ある日の午前中。
朝ごはんの後に、台所を掃除していた匠海さんにしがみついていた。
「詩音ちゃん、そろそろ買い物行こうぜ」
「んー……」
「どした?」
「匠海さんにくっついていたいから、出かけたくないな」
「詩音ちゃん、すっかり甘えたになったな」
匠海さんは手を洗った。
ゆっくり振り返って私を抱きしめた。
「うん。匠海さんのこと好きだなーって思ったら離れたくなくなっちゃって」
「……忍耐力が試されてるなあ」
こういうイチャイチャを、延々と繰り返していた。
付き合ってないんだけどね。
これで本当に付き合い始めたらどうなっちゃうんだろうなあ。
「ほら、買い物行くから」
「はあい。晩ごはんはスパゲッティがいいな。こないだの菜の花とたけのこの美味しかった」
「おう。たけのこはまだあるから、菜の花とシラスも買おう」
手をつないで部屋を出た。
それと、進路の話もした。
匠海さんは、できれば地元の小崎町か、その近くで就職したいと言う。
私は私の地元から離れたいから、ちょうどいい。
「俺は地元の学校の栄養士かな」
「私は小崎町の公務員かなー。小崎町じゃなくても、近隣の市でもいいかも」
「小崎町は狭き門だからなあ」
「そうなんだよね。そもそも採用ないし」
まだ先のことなんか分からなくて、夢物語かもしれない。
それでも匠海さんと将来の話をするのは楽しかった。
匠海さんが、私とずっと一緒にいてくれるのを当たり前みたいに言ってくれるのが嬉しかった。
元から休みの日は一緒にいたし、手を繋ぐのも、抱きしめてもらって寝るのも変わらない。
でも好きな人にそうしてもらうのは、やっぱり特別だ。
ある日の午前中。
朝ごはんの後に、台所を掃除していた匠海さんにしがみついていた。
「詩音ちゃん、そろそろ買い物行こうぜ」
「んー……」
「どした?」
「匠海さんにくっついていたいから、出かけたくないな」
「詩音ちゃん、すっかり甘えたになったな」
匠海さんは手を洗った。
ゆっくり振り返って私を抱きしめた。
「うん。匠海さんのこと好きだなーって思ったら離れたくなくなっちゃって」
「……忍耐力が試されてるなあ」
こういうイチャイチャを、延々と繰り返していた。
付き合ってないんだけどね。
これで本当に付き合い始めたらどうなっちゃうんだろうなあ。
「ほら、買い物行くから」
「はあい。晩ごはんはスパゲッティがいいな。こないだの菜の花とたけのこの美味しかった」
「おう。たけのこはまだあるから、菜の花とシラスも買おう」
手をつないで部屋を出た。
それと、進路の話もした。
匠海さんは、できれば地元の小崎町か、その近くで就職したいと言う。
私は私の地元から離れたいから、ちょうどいい。
「俺は地元の学校の栄養士かな」
「私は小崎町の公務員かなー。小崎町じゃなくても、近隣の市でもいいかも」
「小崎町は狭き門だからなあ」
「そうなんだよね。そもそも採用ないし」
まだ先のことなんか分からなくて、夢物語かもしれない。
それでも匠海さんと将来の話をするのは楽しかった。
匠海さんが、私とずっと一緒にいてくれるのを当たり前みたいに言ってくれるのが嬉しかった。



