仕方がないので、学園を乗っ取ろうと思います!

「きゃっはーーーーー! 最高の気分ーーーーー!」



 武蔵(パワハラ)先生と対峙した日の放課後、私は紅葉の部屋で腹の底から叫んだ。


 近所迷惑だとか、人の家だとか、そんなこともはや頭にない。


 だってさー、私、すごくない?


 顔がキツくて、ガタイがよくて、威圧感ハンパないっていうあの先生に果敢に立ち向かったんだよ?


 すごすぎ! もうこれ、鳳の歴史に残っちゃうレベルだね!


 ……というのを私が熱弁すると、紅葉が「あらあら~」と保育園の先生みたいな目で見てくる。


 かわいい……けど! もっとさあ、褒めてくれても良くない?


 私の意思を感じ取ったのか、紅葉が相変わらずの天使のような微笑を浮かべ、口を開いた。



「本当に、すごかったよ。 鈴香。 かっこよかった」


「えー? ホントー? えへへ」



 可愛いねえ! さすが、私の親友だわ!


 「心の友よ!」と抱き着きたい衝動を抑えつつ、遠慮なく紅葉に褒めてもらう。