仕方がないので、学園を乗っ取ろうと思います!

     ***《理事長室》***




 
「ということで、報告を聞かせてくれるかな?」



 理事長室に、厳格な声が響く。


 声の主は、私立鳳学園の理事長、如月千晶(きさらぎちあき)である。


 千晶の声に反応して、鈴香と千颯のクラス担任・武蔵が口を開く。


 
「ち、千颯君の成績には、何の問題もありません。 さすが、理事長のご子息、優秀な限りでございます」


「はははっ! そうか、それはよかった」



 千晶の反応を見て、武蔵がホッと胸をなでおろす。


 
「……で?」


「で?……と言いますと……」


「今日、君を呼んだのは千颯の成績を確認するためだけではない。 千颯が優秀なのは、分かりきったことだからね」