ぼくの前の学校とは教科書が違ったので、山内さんと机をくっつけて、見せてもらった。
山内さんは本当に可愛くて、ぼくはなんだかそわそわした。けれどそれ以上に姫のことをなぜ知っているのかが気になって、早く授業が終わらないかなと思った。
見えるって言ってたけれど、姫の霊が見えているってことなのかな?
姫はぼくのそばにいてくれているんだ?
うるっとしそうになって、ぼくは慌てて気を引き締めた。
授業後。山内さんに教科書のお礼を言ってから、姫のことを訊いた。
「姫ちゃんのことね。うんうん。真っ白で、目が水色の猫でしょ?」
「そう! 本当に見えるの? 姫の霊が」
「うん。見えるよ」
姫の目の色まで当てられたのだ。嘘とは思えなかった。
「かなちゃんのこと、すごく心配してる。あのね、姫ちゃん言ってるよ。かなちゃんは悪くないって」
「え?」
「ええっと、かなちゃん、姫ちゃんが亡くなったとき学校にいたんだね。それをとても悔やんで泣いてた……。違う?」
ぼくはどきりとした。
「違わない。そんなことまでわかるの?」
「うん。さっきから姫ちゃんが言ってるの。かなちゃんは悪くないって。学校に行くのは当然だから気にしないでって。悲しませてごめんって」
「姫……」
目から涙がこぼれてきて、ぼくはぐいっと目を拭った。教室で泣くなんて恥ずかしい。
でも、姫がそんなことを思ってくれていたなんて!
「ありがとう。姫のこと教えてくれて」
「いいよ、そんなの」
「姫にもありがとうって伝えてくれる?」
ぼくの言葉に山内さんは、
「姫ちゃんにはもう伝わってるよ、大丈夫!」
と大きな目を細めて笑った。
山内さんは本当に可愛くて、ぼくはなんだかそわそわした。けれどそれ以上に姫のことをなぜ知っているのかが気になって、早く授業が終わらないかなと思った。
見えるって言ってたけれど、姫の霊が見えているってことなのかな?
姫はぼくのそばにいてくれているんだ?
うるっとしそうになって、ぼくは慌てて気を引き締めた。
授業後。山内さんに教科書のお礼を言ってから、姫のことを訊いた。
「姫ちゃんのことね。うんうん。真っ白で、目が水色の猫でしょ?」
「そう! 本当に見えるの? 姫の霊が」
「うん。見えるよ」
姫の目の色まで当てられたのだ。嘘とは思えなかった。
「かなちゃんのこと、すごく心配してる。あのね、姫ちゃん言ってるよ。かなちゃんは悪くないって」
「え?」
「ええっと、かなちゃん、姫ちゃんが亡くなったとき学校にいたんだね。それをとても悔やんで泣いてた……。違う?」
ぼくはどきりとした。
「違わない。そんなことまでわかるの?」
「うん。さっきから姫ちゃんが言ってるの。かなちゃんは悪くないって。学校に行くのは当然だから気にしないでって。悲しませてごめんって」
「姫……」
目から涙がこぼれてきて、ぼくはぐいっと目を拭った。教室で泣くなんて恥ずかしい。
でも、姫がそんなことを思ってくれていたなんて!
「ありがとう。姫のこと教えてくれて」
「いいよ、そんなの」
「姫にもありがとうって伝えてくれる?」
ぼくの言葉に山内さんは、
「姫ちゃんにはもう伝わってるよ、大丈夫!」
と大きな目を細めて笑った。



