「おーい、ゆい。先輩の話終わったよー」
「はっ!?」
わたしの耳元に、クールな少し低い声が響いた。
親友の神谷佐紀の声だった。
そうだ、わたしは部活で先輩の話を聞いてたんだった。
佐紀はボブの髪をファサ、と手でなびかせて言った。
「ゆいはいつもぼーっとしてるんだから。もう部活終わったよ。帰ろう」
「う、うん! 帰ろう!」
しっかり者の佐紀の担当楽器はトランペット。
佐紀は小学生の時からトランペットを吹いているから、オーディション合格間違い無し。
わたしはあわてて楽器を片付け始めた。
帰り道、わたしと佐紀は琴宮先生の話をしていた。
わたしは佐紀に琴宮先生のことを逐一報告してるんだ。
「ねえ、佐紀。琴宮先生との恋って成立すると思う?」
わたしは成立すると思う。
だって、現にわたしは琴宮先生のことが好きなんだもん。
このままアタックしていけば、きっと琴宮先生もわたしのことを好きになってくれるんじゃないかな。
わたしはそう信じていた。
「わたしは成立しないと思うな」
佐紀は残酷にもそんなことを言った。
「ええ!? なんでえ!?」
わたしは驚きにも絶望にも似た声をあげる。
「だって、琴宮先生って大学生でしょ。中学生と大学生の恋なんて成立しないよ。大学生に比べれば、わたしたちなんてまだ子どもだもん」
佐紀はため息をついて、さらに続ける。
「憧れるのは勝手にして良いけど、現実を見た方が良いよ」
わたしは夢見がちすぎるかもしれないけど、佐紀は夢が無さすぎ。
大体、年の差恋愛って、すごいロマンがあるっていうか……。
自分がその立場に置かれているというだけで、胸が高鳴る。
これが恋に恋してるっていう状況なのかな?
「あ、ゆいのことだから、年の差恋愛に燃えちゃったりしてるんでしょ」
図星だった。
私は顔を真っ赤にしていたと思う。
「なんでわかるのー!」
「伊達にゆいの親友やってませんから。琴宮先生って良い人だと思うけど、大学生なんて大人だよ。色々な面があるかもしれないよ」
「もう、佐紀は心配性なんだから…」
琴宮先生はそんな人じゃないんだから。
もっと紳士で、中学生のわたしのことも1人の人間としてちゃんと尊重してくれる人なんだから!
そんなこんなで、わたしたちは中学生と大学生の恋愛について、あれこれ語り尽くして、それぞれの家に帰った。
「はっ!?」
わたしの耳元に、クールな少し低い声が響いた。
親友の神谷佐紀の声だった。
そうだ、わたしは部活で先輩の話を聞いてたんだった。
佐紀はボブの髪をファサ、と手でなびかせて言った。
「ゆいはいつもぼーっとしてるんだから。もう部活終わったよ。帰ろう」
「う、うん! 帰ろう!」
しっかり者の佐紀の担当楽器はトランペット。
佐紀は小学生の時からトランペットを吹いているから、オーディション合格間違い無し。
わたしはあわてて楽器を片付け始めた。
帰り道、わたしと佐紀は琴宮先生の話をしていた。
わたしは佐紀に琴宮先生のことを逐一報告してるんだ。
「ねえ、佐紀。琴宮先生との恋って成立すると思う?」
わたしは成立すると思う。
だって、現にわたしは琴宮先生のことが好きなんだもん。
このままアタックしていけば、きっと琴宮先生もわたしのことを好きになってくれるんじゃないかな。
わたしはそう信じていた。
「わたしは成立しないと思うな」
佐紀は残酷にもそんなことを言った。
「ええ!? なんでえ!?」
わたしは驚きにも絶望にも似た声をあげる。
「だって、琴宮先生って大学生でしょ。中学生と大学生の恋なんて成立しないよ。大学生に比べれば、わたしたちなんてまだ子どもだもん」
佐紀はため息をついて、さらに続ける。
「憧れるのは勝手にして良いけど、現実を見た方が良いよ」
わたしは夢見がちすぎるかもしれないけど、佐紀は夢が無さすぎ。
大体、年の差恋愛って、すごいロマンがあるっていうか……。
自分がその立場に置かれているというだけで、胸が高鳴る。
これが恋に恋してるっていう状況なのかな?
「あ、ゆいのことだから、年の差恋愛に燃えちゃったりしてるんでしょ」
図星だった。
私は顔を真っ赤にしていたと思う。
「なんでわかるのー!」
「伊達にゆいの親友やってませんから。琴宮先生って良い人だと思うけど、大学生なんて大人だよ。色々な面があるかもしれないよ」
「もう、佐紀は心配性なんだから…」
琴宮先生はそんな人じゃないんだから。
もっと紳士で、中学生のわたしのことも1人の人間としてちゃんと尊重してくれる人なんだから!
そんなこんなで、わたしたちは中学生と大学生の恋愛について、あれこれ語り尽くして、それぞれの家に帰った。


